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どうぶつ畑

どうぶつ畑

動物日報No.0311 消えた卵の謎 他

日時 :11月10日
記者名:こっこ大統領

ニュースタイトル:
衝撃!消えた卵 母の涙


ニュース内容:
 今我々鶏は産卵期を迎えている。
あちらこちらで愛の営みが行われ、ひとつの命が産まれる。
一日一個、心地良い産卵ベッドで小さな我が子(が入っているであろう)のゆりかごを産み落とすあの喜びは何者にも変えがたい至福の瞬間だろう。
そして時々くちばしでやさしく転がされお腹の下で温められること約40日。
えもいわれぬかわいいベビーが誕生するのだ。
だが産めども産めどもその卵が一向に増えない、
それどころか全て持ち去られる、
という摩訶不思議な事件が相次いでいるという。

 被害は我がプリマスロック舎に止まらず、ロードアイランドレッド舎、アヒル舎、ウコッケイ舎、軍鶏舎、果てはガチョウ舎にまで及ぶというから驚きだ。「朝はあるんです。でも昼間に家の外に出て夕方戻ってくるとなくなってるんです。それもひとつ残らず」(プリマスロックAさん談)
「大事な子なんです。一日も早く返して欲しい。何の抵抗もできない玉子をさらうなんて許せない」とウコッケイのBさんは涙ながらに語った。

調べによるとこのような事件は過去なんども起こっており、行方不明の玉子たちの安否もわかっていない。
動物保安局のぱかぱか局長は事件解決へ向けて捜査員の増員を行ったが、事件はいまだ解決をみていないという。
「信じています。どこかで必ず元気でいてくれると思います。早く帰って来て欲しい」とまだ見ぬ我が子の帰りを信じて待ちつづけている母親も多い。
優しい母の愛を踏みにじるような痛ましい事件が一刻も早く解決されるよう願ってやまない。

(*おことわり 写真は後日掲載予定です。ただいま当事者に掲載交渉中)

日時 :11月10日
記者名:にゃんにゃん婦人

ニュースタイトル:我が兄弟いまどこに

憂いなc

ニュース内容:
 彼女の名前はcさん(仮名)。4年前無残にも3匹の兄弟たちとともに某動物園に捨てられた。当時彼女らはまだ乳離れしておらず目も開いて間もないひ弱な赤子だった。幸運にも動物園職員に拾われ一時的な保護を受けることができたが、最終的な養子縁組先がなかなか決まらず不安な夜を過ごした。
 寒い夜、兄弟は固まって暖を取った。職員が保温のための赤外灯をつけてくれたがやはり母親の温もりには程遠かったという。食事は人工の猫用ミルク。夢中で哺乳瓶に食い付き空腹と寂しさをまぎらわした。だが本来なら昼夜を問わず、飲みたいときに母乳を飲み、しゃぶりたいときに乳首をしゃぶっていられる頃合だ。兄弟の中にはタオルをおしゃぶりがわりにするものもいた。彼女は自分の腕をしゃぶった。とにかく不安をまぎらわすのに必死だったという。
 そんな日が何日か続き、一匹の受け入れ先が決まった。獣医さんの助手だ。彼はもらわれていった。cさんにも養母が決まった。動物園職員のc-onさんだ。c-onさんは彼女のためにアパートの許可も取ってくれたそうだ。こうして彼女は引き取られていった。
 その後離乳するまでcさんは養母であるc-onさんとともに動物園にいっしょに通った。小さな箱に入れられて毎日片道20分、自転車に揺られた。朝一番でミルクをもらい、濡れティッシュで刺激し排泄の世話もしてくれた。彼女はすくすと育ち、今では立派なレディだ。
 暖かい寝床と美味しい食事、溢れんばかりの愛情に彼女は充実した日々を過ごしている。だがそんな幸せな毎日でも時折他の兄弟のことが思い起こされ胸が締め付けられる思いだという。先にもらわれていった一匹はともかく、あとの2匹はいまどうしているのだろうか。自分と同じように幸せに暮らしているだろうか。最近ひとりになるとふとそんなことをを考えてしまうのだそうだ。
 あとの2匹の行方はcさんには伝えられていない。彼女は幼いころの心の傷が残り、いまだ自分の肉球をしゃぶってしまうという。他の兄弟たちももしかしたらこの空の下のどこかで同じように肉球をしゃぶっているのかもしれない。

 お願い cさんに似た生い立ちの方、またcさんが姉、もしくは妹ではないか、というお心あたりの方はぜひ動物日報猫版までお知らせください。

日時 :11月10日
記者名:ぱかぱか保安局長

ニュースタイトル:激写!Sの素顔

ニュース内容:
 当局になんともショッキングな写真が匿名で届けられた。その写真に写っているのはポニーのS氏。彼は動物園きっての色男、来園者だけでなく動物園スタッフにも絶大な人気を誇り、若い牝馬からも熱烈なアプローチを受けている憎い奴だ。乗馬のときは軽快に歩き、調馬策のときには白いたてがみをたなびかせ、風を切って颯爽と走るその姿は一度見たら目に焼き付いて離れない。そんな氏の一瞬の油断を捉えたのが下の写真。まさに不意の一枚といえよう。この写真について氏にコメントを求めたが取材の類は一切拒否された。
 
 *お詫び* 
 氏の猛烈な抗議により掲載していた写真を取り消すことと致しました。ご了承ください。 <ぱかぱか保安局長 2004.1.17>


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